こんにちは。しゅうです。
当ブログに訪問してくださり、感謝してます!
私が師と慕っている稲盛和夫さん(以下、稲盛さん)。
ここでは、稲盛さんどのように企業運営し、高い業績をあげられたかについて書いていきます。
今回は稲盛さんから教わった「アメーバ経営」についてご紹介します。
この記事は次のような人におすすめです!
・アメーバ経営について知りたい人
・稲盛さんの企業運営方法を知りたい人
・稲盛さんが好きな人
稲盛さんが考えた「アメーバ経営」とは
「アメーバ経営」とは
稲盛さんは自らの技術を世に問うとの思いで京セラを起業されたため、起業当初、会計の知識は不十分でした。
経理の人に話を聞いても、難しい会計用語ばかりでよく分からない。
しかし、結論として、「売上を最大に、経費を最小にする」ことが経営の原理原則だということに気づかれます。
この原理原則を実践するために考案されたのが「アメーバ経営」です。
つまり、組織を細分化して、それぞれを独立したひとつの採算単位であるアメーバとします。
そして、各アメーバには責任者を置き、その経営をすべて任せるというものです。
また、各アメーバの経営状況を把握するために「時間当たり採算表」を考案されています。
時間当たり採算では、各アメーバの収入と経費を算出し、その差額、つまり付加価値を計算します。
その付加価値を総時間で割って、一時間当たりの付加価値額を算出します。
「アメーバ経営」の具体例
それでは、アメーバ経営について具体的に考えてみましょう。
私は一番小さなアメーバとしては、3人の係に所属していたことがあります。
例えば、係の1か月の収入が300万円あり、経費が150万円かかったとします。
すると、収入と経費の差額は150万円となります。
3人の総時間が160時間×3人=480時間とします。
すると、一時間当たりの付加価値額は1,500,000÷480=¥3,125円となります。
自分の時給は月給から簡単に計算できますね。その2倍程度は稼がないと会社としての利益は出ません。
この計算を全アメーバで行います。
つまり、アメーバの責任者は経営者意識が自然と醸成されてきます。
また、収入、経費、時間当たり付加価値額を全部門が月間計画、年間計画として作ります。
そして、毎朝の朝礼で各部門の達成率の報告があります。
月初には前月の各部門の達成結果の報告があります。
年間計画を達成した部署には表彰状が贈られます。
すると、うちはあの部署には負けない、という部門間での競争意識が生まれたり、時間当たり付加価値額を来月は5,000円まで伸ばそう、みたいなゲーム感覚が生まれてきます。
そうすると、やっぱり楽しいじゃないですか。どうやって時間当たり付加価値額を伸ばそうか考えるようになる。
アメーバ経営ってほんとスゴい仕組みですね。
私も入社2年目から係の上司が出張でいない時など、代理で時間当たり採算表を作りましたが、なんだか個人商店の経営者になった感覚でした。
新規開発部門だったので、外注さんを使ったりするとすぐに経費が膨らみ、いつも頭をかかえていた記憶しかありませんが(汗)
京セラの単独従業員数は20,000人を超えていますので、例えば、1つのアメーバの平均人数が10人とすると、2,000のアメーバがあることになります。
各アメーバには責任者を置き、その経営をすべて任せる仕組みですから、1社の中に2,000人の経営感覚を持った責任者がいるということになりますね。
京セラの強さの秘密はここにあるのだと思います。
まとめ:アメーバ経営
今回の記事では「アメーバ経営」について解説してきました。
本記事の要点は以下のとおりです。
ぜひ、仕事にアメーバ経営の考え方を取り入れてみましょう。
参考文献
稲盛さんの経営の考え方については、以下の本で触れられています。
とても素晴らしい本ですので、ぜひ手に取ってみてください。
- 稲盛和夫の実学