考え方

稲盛さんと一人さんから教わった「足るを知る」とは

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海
しゅう
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こんにちは。しゅうです。

当ブログに訪問してくださり、感謝してます!

私が師と慕っている稲盛和夫さん(以下、稲盛さん)と斎藤一人さん(以下、一人さん)。

お二人とも実業家として大成功され、書籍も多く出版されています。

ここでは、お二人がどのような考え方をし、素晴らしい人生を送られたのかについて書いていきます。

今回はお二人から教わった「足るを知る」をご紹介します。

しゅう
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この記事は次のような人におすすめです!

・「足るを知る」に興味がある人

・稲盛さんの考え方を知りたい人

・一人さんの考え方を知りたい人

稲盛さんから教わった「足るを知る」とは

稲盛さんは、読書家で中国古典にも親しまれていますが、「足るを知る」は、中国春秋時代の哲学者である老子の書にある一節「知足者富、強行者有志」に由来するとされています。

「足るを知る」とは、今、目の前にあるものに満足して感謝する、という意味あいになります。

稲盛さんは著書「生き方」の中で次のように語られています。

私は、これからの日本と日本人が生き方の根に据えるべき哲学をひと言でいうなら、「足るを知る」ということであろうと思います。また、その知足の心がもたらす、感謝と謙虚さをベースにした、他人を思いやる利他の行いであろうと思います。

「生き方」P202

日本人の今の暮らしは、100年前と比較すれば、はるかに豊かになっています。

衣服の洗濯は洗濯機がしてくれ、さらに乾燥機もあります。

食べ物も冷蔵庫や冷凍庫に入れておけば、いつでも美味しいものが食べられます。

冷暖房が完備した家で、暑さ寒さを避け、快適に暮らすことができます。

スマートフォンやパソコンを使えば、世界中の情報がすぐに入手できますし、世界中の人とつながれます。

このように物質的に豊かな国に暮らしているのに、それを実感できていない人が多いのが実際ではないでしょうか。

では、なぜ豊かさが実感できないのか。

豊かさは主観的なものであり、これといった判断基準がありません。

自分の心が決めるものであり、豊かさは「足るを知る人」だけが実感できるものだからです。

「足るを知る人」の反対で「足るを知らない人」から考えてみると、このような人は「利己」にとらわれすぎている人です。

「利己」とはつまり、自分の欲望を優先させることです。

欲望はそのままにしておけば、どこまでも大きくなります。

もちろん欲を持つことは悪いことではありませんが、強欲、つまり、際限なく欲を持つことはよいことといえません。

自分の欲を意志の力、理性でコントロールする必要があります。

自分さえよければよいという利己の心、貧しい心になっていないか、振り返ってみましょう。

例えば、今の世の中、自分さえよければいい、自分が生きている間だけ繁栄すればいいという考えになっていないでしょうか。

後世の人のことは考えず、生き物を乱獲することによって、多くの動植物が絶滅の危機に陥ったり、生態系のバランスが崩れていったりしています。

富を得るために、大量の燃料を使い、二酸化炭素を排出することで地球温暖化を招き、ついには地球環境を脅かすところまできています。

自然界に目を向けると、草食動物が欲望のまま植物を食べ尽くせば、自らが将来、生命の危機にさらされてしまいます。

そのため、節度を守り、むさぼらないということを本能的に知っています。

ライオンなどの肉食動物も同じで、他の動物を食べ尽くせば、自らが将来、獲物をとれなくなるのを知っているので、必要のあるときだけ狩りをします。

これが「足るを知る」という生き方です。

「足るを知る」を実践しているからこそ、自然界は調和が保たれています。

私たちも、本来は自然界の一員としてこの動植物と同じ生き方をしていました。

しかし、あまりにも繁栄しすぎて、もっともっとという欲が出過ぎてしまいました。

今後は一人ひとりがこの自らの欲を自制する術を身につけていかなければなりません。

この自らの欲を自制する一つの術が、感謝の心を持つことです。

例えば、今の自らの暮らしを、洗濯機があってありがたい、冷蔵庫があってありがたい、快適な家で暮らせてありがたい、インターネットで世界中の人と繋がれてありがたい、と思えれば、そこに幸せの感じが出てきます。

幸せの感じが出てくれば、感謝の心が湧いてきます。

今、生きていること、生かされていることに感謝する。

朝、目が覚めたことに感謝する。

ご飯が食べれることに感謝する。

仕事があることに感謝する。

感謝しようと思えば、どんなことにも、たとえ困難な出来事に遭遇しても感謝できます。

感謝の心を持つことで、人生をより豊かで素晴らしいものにしていきましょう。

一人さんから教わった「足るを知る」とは

ある時、一人さんがお弟子さんに聞かれました。

世界でいちばん幸せな人間ってどういう人か知ってるかい?」

みなさんはどう思われるでしょうか。

普通は、家族がみんな仲がよくて、一生働かなくてもいいくらいお金がたくさんあって、健康に暮らしている、そんな人を想像しますね。

すると一人さんはこう言われたそうです。

「それはね、足るを知っている人なんだよ

あなたが、今お金を持っていないとします。もし、100万円あったら幸せになれると思いますよね。

あなたが、車を持っていなければ、自分は車を持っていないから不幸なんだ。車を持てば幸せになれると思いますよね。

彼女がいない人は、彼女ができたら幸せになれると思いますよね。

また、ある人は、今はアパート暮らしだけど、マイホームに住めたら幸せになれると思いますよね。

このように、常に、今、自分の足らないものが手に入れば幸せになれると思っている人は、実は一生幸せは手に入りません

なぜかというと、手に入れた瞬間から次に足らないものを求めるからです。

最初、とても貧しい家に生まれた人が、ある程度お金を手に入れて中くらいになった。この幸せでいいじゃないか。

でも、その人はそれを手に入れたら、さらに上のものが欲しくなってしまいます。

欲にキリなし、地獄に底なし」なんです。

豊かさは、豊かな心から生まれます。ある程度のお金も必要かもしれません。

でも、「今、貧乏だから、お金を手にいれたら幸せになれる」と言う人は、お金を持っても幸せになれません。

「今、幸せだ」と思える人が、お金を持ったとき、さらに幸せが手に入ります。

貧しい心で幸せを求めるのではなく、まずは今ある幸せを感じながら、豊かな心になることが大切です。

また、心が豊かになると、物欲って減ってきます。

一人さんも若いときはベンツやロールスロイスなどの高級車を何台も所有されていました。

今は実用性に優れたワンボックスカーがお気に入りです。

また、一人さんくらいの大金持ちになれば、毎日でも高級料理を食べることもできます。

しかし、一人さんの好物は永谷園のお茶漬け、もりそば、イカ焼き、回転ずしなどで、それをお弟子さんなど親しい人たちと楽しく食べることを好まれています。

さらに、銀座まるかんの本社は新小岩にあります。

一人さんくらい資金力があれば、新宿の一等地に大きな本社ビルを建てることもできます。

しかし、そのような考えは一切ありません。

なぜかといえば、都心に移れば、今、働いている人たちが都心まで通わないといけなくなり、大変になるからです。

一人さんは、まさに「足るを知る」を実践され、かつ男気のある人なのです。

まとめ

今回の記事では「足るを知る」について解説してきました。

本記事の要点は以下のとおりです。

まとめ

  • 「足るを知る」とは、今、目の前にあるものに満足して感謝する、という意味あいで、これから日本人が生き方の根に据えるべき哲学ともいえます。
  • 今の日本人は物質的に豊かな国に暮らしているのに、それを実感できていない人が多いのが実際です。それは、豊かさは自分の心が決めるものであり、「足るを知る人」だけが実感できるものだからです。
  • 世界でいちばん幸せな人とは、足るを知っている人です。まずは今ある幸せを感じながら、豊かな心になることが大切です。

ぜひ、世界でいちばん幸せな、足るを知る人を目指していきましょう。

参考文献

稲盛さんや一人さんの考え方については、以下の本で触れられています。

とても素晴らしい本ですので、ぜひ手に取ってみてください。

  • 生き方

 2004/7/30 サンマーク出版 稲盛和夫著

  • 考え方

 2017/4/1 大和書房 稲盛和夫著

  • 斎藤一人 天才の謎

 2006/3/1 ロングセラーズ 遠藤忠夫著

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