こんにちは。転職経験4回のしゅうです。
「Uターン転職って、本当にうまくいくのだろうか?」
大手IT企業でキャリアを積んできた人ほど、そんな不安を感じるのではないでしょうか。
私自身、30代で大手IT企業から地元の中小IT企業へUターン転職を決断しました。
安定した環境を手放し、地元に戻る選択は簡単ではありませんでした。
実際、転職活動では求人の少なさ、年収ダウン、企業文化の違いなど、想像以上の壁に何度もぶつかりました。
それでも私は、試行錯誤を重ねながら地元企業への転職を実現し、その後の40代のキャリアにつながる重要な経験を得ることになります。
このUターン転職は、成功も失敗も含めて、私の転職人生の「原点」でした。
本記事では、
・30代でUターン転職を考えた理由と背景
・大手IT企業と地元企業のリアルな違い
・年収ダウンや文化ギャップとどう向き合ったのか
・実体験から分かったUターン転職の成功ポイントと注意点
を、実体験ベースで正直にお伝えします。
なお、この記事は私自身の30代・40代の転職を時系列でまとめた体験談シリーズの【第1作】です。
このUターン転職の後、40代での転職、ベンチャー企業への挑戦、リストラ、派遣社員としての再スタートなど、さまざまな経験を重ねることになります。
その後のキャリアの変遷については、以下の記事で詳しく紹介しています。
2.【体験談】40代で中小IT企業からベンチャーへ転職|年齢の壁をどう乗り越えたか
3.【体験談】40代でベンチャー企業をリストラ|転職活動が厳しかった理由と失敗点
4.【体験談】40代でリストラ後に派遣社員へ|正社員を失った後のリアルな現実
5.【体験談】40代で派遣社員から異業種の正社員へ転職成功|人脈を活かして再スタートできた理由
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目次
結論:30代のUターン転職で感じた現実
- 年収は下がる可能性が高い(私の場合は100万円以上ダウン)
- 企業文化の違いに戸惑う(スピード感・価値観の差)
- 求人は少なく、選択肢が限られる
- 思っていたよりも「人間関係」の影響が大きい
- ただし、自分に合う働き方や生き方は見つけられる
Uターン転職は「楽になる選択」ではありませんが、「納得できる働き方」に近づくきっかけにはなります。
このあと、実際の体験をもとに「なぜそう感じたのか」を順番にお話ししていきます。
Uターン転職後に感じたリアルなギャップ(年収・役割・企業文化)

結論から言うと、Uターン転職後に感じたギャップは大きく3つありました。
「年収」「役割」「企業文化」の違いです。
ここでは、実際に私が感じたリアルなギャップをお伝えします。
① 年収ダウンは想像以上だった
前職との年収差を埋めるために、地元IT企業が用意してくれたのが管理職のポストでした。
役職手当が付くため一定の補填はありましたが、それでも大幅な年収ダウンとなりました。
Uターン転職では、年収が下がる可能性は高いと考えておいた方が現実的です。
② 転職直後から責任あるポジションを任される
入社当日、部長から「システム企画部門の責任者として働いてもらう」と言われました。
転職していきなり責任者になるとは思っていなかったので、かなりの驚きでした。
ただし責任者とはいえ、人員が豊富にいるわけではなく、プレイヤーとしての役割も同時に求められました。
システム企画部門には当時33歳の私より年上の社員も多く、「新任責任者のお手並み拝見」といった視線を感じる場面もありました。
Uターン転職では、即戦力として結果を求められる場面が多いのも特徴です。
③ 地方企業ならではの企業文化の違い
また、大手企業と中小企業では福利厚生や働き方にも大きな違いがありました。
例えば、大手企業では社員教育や資格取得支援、出張手当などが充実していましたが、地元企業ではそれらは基本的に自己責任でした。
教育制度・福利厚生・仕事の進め方など、あらゆる面で違いを感じました。
もちろんすべての企業がそうではありませんが、大手とのギャップは想像以上に大きいと感じました。
この点は事前に理解しておくべき重要なポイントです。
転職していきなり責任あるポジションになると、想像以上に負担が大きいと感じました。
Uターン転職を考えた理由ときっかけ(転勤・価値観のズレ)

結論から言うと、私がUターン転職を考えたきっかけは、
「転勤要請」と「自分に合わない働き方への違和感」でした。
転職を考える理由は人それぞれですが、
私の場合は環境の変化によって、自分の価値観に気づかされたことが大きかったと思います。
私が転職を意識した直接のきっかけは、転勤要請を受けたことでした。
私は本社から遠く離れた拠点で働いていましたが、
本社の開発プロジェクトが炎上した際、要請を受けて半年ほど応援に行きました。
私が元々働いていた拠点は、親会社であるメーカーからの出向者が多く、
メーカーの企業風土が色濃く残っていました。
それに対して本社の開発部門は、IT企業として独立してから入社した人、
いわゆるプロパー社員が多く、応援に行っていた半年で企業風土の違いを強く感じました。
どちらが良い悪いということではありませんが、
私は地方拠点の方が肌に合っていると感じました。
それからしばらくして、本社への転勤要請がありました。
全国転勤のある企業で転勤を断るのは一般的ではありませんが、
私はどうしても本社の働き方に馴染める気がせず、
今いるメンバーと働き続けたいという思いから、その要請を断りました。
ちなみに当時の拠点は、本社や東京支社への人材供給拠点のような状態で、
同僚も次々と転勤していきました。
それから半年後、私にもう一度転勤要請がありました。
ちょうど結婚したタイミングとも重なり、
今は動ける時期ではないと考え、再び転勤を断りました。
ただ、このときに「もうこれ以上は断れない」という感覚があり、
それならば、いっそのこと転職するしかないと考えるようになりました。
転勤や働き方の違和感は、キャリアを見直す大きなきっかけになります。
転勤要請を2回断ったことで、「このままではいけない」と強く感じました。
Uターン転職活動で直面した課題(求人・年収・職種の壁)

結論から言うと、Uターン転職活動で直面した主な課題は次の3つでした。
「求人の少なさ」「年収ダウン」「希望職種の不足」です。
これらは実際に動いてみて初めて実感したものでした。
当時は「35歳転職限界説」がまことしやかに言われており、
33歳だった私は年齢的な焦りも感じていました。
私は転職を考えるにあたり、2つの方向性を考えていました。
・同じ規模のIT企業への転職
・故郷にあるIT企業へのUターン転職
① 求人の少なさと地域の制約
まず、同じ規模のIT企業への転職を考え、転職サイトへの登録から始めました。
当時から知名度の高かった「リクナビNEXT」に登録し、
条件に合う企業もいくつか見つかりました。
しかし一番のネックとなったのは、私が住んでいる場所でした。
本州から離れていたため、面接はすべて対面で、
飛行機移動や宿泊が必要になるなど、負担が非常に大きかったのです。
さらに「絶対に入りたい」と思える企業もなかったため、
最終的にはこの選択肢をあきらめることになりました。
地方にいると、物理的な距離そのものが転職のハードルになると実感しました。
② 年収ダウンという現実
一方、故郷のIT企業へのUターン転職は、支援団体を通じて求人情報を集めました。
しかし、地元企業になると求人数は一気に減ります。
さらに、大手IT企業と比べると給与面で大きな差がありました。
年収で100万円以上ダウンすることも覚悟する必要がありました。
これは事前にある程度想定していましたが、
実際に数字を見るとやはり大きなインパクトがありました。
③ 希望職種の壁(キャリアのミスマッチ)
また、希望する職種の壁も大きな課題でした。
IT職種には、プログラマー、SE、ネットワークエンジニア、PMなど様々ありますが、
地方では求人が偏っています。
特に多いのはプログラマーで、
私が希望していたプロジェクトマネジャの求人はほとんどありませんでした。
地方転職では「やりたい仕事」と「ある仕事」が一致しないことが多いと感じました。
④ 突破口:企業を直接調べて見つけたチャンス
そこで私は、地元IT企業の中でも規模の大きい会社を中心に、
企業のWebサイトを一つひとつ調べることにしました。
すると、ある企業が新規事業を立ち上げたばかりで、
そのリーダー人材を募集していることが分かりました。
やっと転職活動に光が見えてきました。
私はこの企業に絞って情報収集を開始しました。
さらに調べていくと、社長の考え方や会社の方向性にも共感でき、
「ここで挑戦したい」と思えるようになりました。
今なら転職口コミサイトや企業レビューを確認するのは必須だと感じます。
地元企業から内定を得るまでの流れ(応募・面接・条件交渉)

結論から言うと、地元企業から内定を得るまでのポイントは次の3つでした。
「直接応募」「強みの明確化」「タイミングの活用」です。
ここでは、実際の流れに沿ってお伝えします。
① 企業サイトから直接応募した
地元IT企業のWebサイトにキャリア採用の応募フォームがあったため、そこから応募しました。
応募フォームには、志望動機、職務内容、保有資格、希望転職時期などの項目がありました。
私はIT系の国家資格(プロジェクトマネジャ)を持っていたため、
この資格は強みとしてしっかりアピールしました。
地方転職では「企業に直接アプローチすること」がチャンスにつながると感じました。
② 面接では「年収」と「役割」が重要な論点になった
応募後すぐに部長から連絡があり、帰省のタイミングで面接を受けることになりました。
面接は部長との1対1でした。
大手IT企業からの転職ということもあり、
部長からは「年収は下がるが、その分は考慮したい」という話がありました。
私自身も給与面を不安に感じていたため、この言葉で少し安心しました。
Uターン転職では「年収と役割のバランス」が重要な交渉ポイントになります。
③ 内定までの不安と決断
面接後は筆記試験を受け、後日結果を待つことになりました。
結果が出るまでの期間は、「ここがダメだったらどうしよう」という不安が常にありました。
特にUターン転職は求人が少ないため、1社ごとの重みが大きいと感じていました。
そして5月のある日、内定の連絡をいただきました。
④ 入社までのスケジュールは想像以上にハード
内定後はすぐに働いてほしいという要望があり、
退職日と入社日の調整が必要になりました。
私の場合、担当していたプロジェクトが7月末完了予定だったため、
7月末退職→8月入社という非常にタイトなスケジュールになりました。
この間に、新居探し、転出、引っ越し、転入といった手続きも同時に進める必要がありました。
有給休暇もほとんど消化できず、かなり忙しい期間でした。
引っ越しを伴う転職は、スケジュールに余裕を持つことが非常に重要です。
引っ越しを伴う転職は、退職日と入社日の間隔を長めに取った方がよいです。
Uターン転職前のキャリアと実績(大手IT企業での経験)

私の転職前のキャリアを簡単にまとめると、
「メーカー系大手IT企業で、システム企画・開発・導入まで一貫して経験してきた」という状態でした。
当時私は33歳で、メーカー系大手IT企業の地方拠点に勤務していました。
元々はメーカーに新卒で入社し、情報システム部門に配属されたのがキャリアのスタートです。
地方の工場で、製造部門のシステムサポートや新規システム導入を担当していました。
その後、大手企業で進んでいた分社化の流れの中で、
入社2年目に情報システム部門が分社化されました。
メーカーに入社して安定していると思っていた状況から一転し、
環境が大きく変わったのを覚えています。
私は出向という形で、新しく設立されたIT企業で働くことになりました。
この企業は設立当初300人規模でしたが、
グループ会社との統合などを経て、数年後には2,000人規模まで成長しました。
新しい会社では、親会社のシステムサポートに加えて、
外部企業向けのシステム提案・開発・導入にも関わるようになりました。
その結果、私は工場内のサポート業務から、
新規商品開発部門へと異動することになりました。
新規商品開発部門では、
・システム企画
・設計
・開発管理
・導入
・導入後サポート
までを一貫して担当していました。
いわゆる「上流から下流まで一通り経験した状態」だったと思います。
商品開発部門は企業の中でも花形であり、
仕事はハードでしたが、やりがいがあり、充実した日々を送っていました。
そして気がつけば、入社10年以上が経ち、30代になっていました。
このような経験があったからこそ、Uターン転職でも一定の評価を得ることができたと感じています。
配属部門の分社化は想定外でしたが、結果的にキャリアの幅が広がるきっかけになりました。
Uターン転職で分かったこと(苦戦した理由と乗り越え方)

結論から言うと、Uターン転職は「情報不足」と「選択肢の少なさ」によって想像以上に苦戦しました。
私の場合、転職活動を始めてから内定をもらうまでに6カ月かかりました。
現在はUターンフェアや転職イベント、求人サイトなど環境は整っていますが、
当時はそういった情報が少なく、手探りで進める必要がありました。
ここでは、実際に経験して分かったポイントをお伝えします。
① 情報収集の幅を広げることが重要
大手転職サイトでも、地方の求人、それも特定の職種となると数は限られます。
そのため、求人サイトだけでなく、ハローワークの求人もチェックすることが重要です。
Uターン転職では「情報源を増やすこと」が成功のカギになります。
② 転職エージェントは積極的に活用する
転職エージェントを活用し、アドバイスを受けるのも有効な手段です。
当時の私は地方に住んでいたため、面談が難しいと考えて利用しませんでした。
しかし現在はオンライン面談も可能なため、
地方在住でもエージェントを活用しやすい環境が整っています。
客観的なアドバイスをもらえる点で、エージェントの活用は非常に有効です。
③ 家族の理解は必須条件
30代になると、結婚している人も多くなります。
私もそうでしたが、転職を進めるには家族の理解が欠かせません。
家族の了承が得られないと、転職活動そのものが進まなくなります。
そのため、事前にしっかり話し合っておくことが大切です。
④ 企業研究でミスマッチを防ぐ
企業のWebサイトやパンフレットを確認し、企業研究をしておくことも重要です。
企業理念や社長メッセージを見ることで、
自分の価値観と合うかどうかを判断できます。
事前に企業文化を理解しておくことで、入社後のギャップを減らすことができます。
Uターン転職は決して簡単ではありませんが、
ポイントを押さえて行動すれば、チャンスをつかむことは可能です。
Uターン転職は苦戦する前提で準備しておくと、結果的にうまくいきやすいと感じました。
Uターン転職で後悔しないためのポイント(体験談から分かったこと)

結論から言うと、Uターン転職で後悔しないために重要なのは次の3つです。
「事前理解」「現実的な判断」「周囲との調整」です。
ここでは、私の体験をもとに具体的なポイントを整理しました。
地元企業の文化・価値観・働き方を事前に理解する
大手企業と地元企業では、働き方や企業文化が大きく異なることがあります。
事前に企業文化を理解しておかないと、入社後のギャップに苦しむ可能性があります。
地元の労働市場や企業風土をしっかりリサーチし、自分に合いそうか確認しておきましょう。
求められるITスキル・経験を確認しておく
大手企業で培ったスキルがそのまま通用するとは限りません。
地元企業が求めるスキルや資格を調べ、足りない部分は補っておくことが大切です。
地方での収入減や生活費を現実的にシミュレーション
Uターン転職後は、給与や生活費の変化を念頭に置きましょう。
都市部と地方では、物価や給与水準が異なるため、事前にライフスタイルの調整が必要です。
家族の同意と心理的サポートを得る準備をする
特に家族がいる場合、転職や引っ越しに伴う家族のサポートは不可欠です。
事前に家族と十分な話し合いを行い、Uターン転職への理解を得ましょう。
なぜUターン転職したいのか「目的と軸」を明確に
「なぜUターン転職をするのか」という目的をはっきりさせましょう。
家族との生活、地元への貢献、ワークライフバランスなど、転職後のビジョンが明確であるほど、転職活動もスムーズに進みます。
地元企業の将来性・安定性・成長可能性を見極める
地方企業では、経済状況や市場の影響を受けやすい企業もあります。
企業の成長性や将来性を調査し、安定した環境で働けるかを確認しておくことが大切です。
専門性や実績を武器にして選考を乗り越える
IT業界では特に専門性が求められます。IT企業であれば、転職希望者が持っている資格である程度、その人のレベルが分かります。
最低限、国家資格である「基本情報技術者」や「応用情報技術者」は持っておきたいところです。
その上の「ネットワークスペシャリスト」「データベーススペシャリスト」「プロジェクトマネージャ」など高度資格を持っていると、強力な武器になると思います。
地方転職に強い転職エージェントをフル活用する
Uターン転職は情報が限られるため、地元に詳しい転職エージェントのサポートを受けると有利です。
求人情報だけでなく、現地の事情や会社の内情も知ることができます。
地元の人脈・ネットワークを活かして情報を得る
地元に戻るメリットの一つは、人脈や地域のネットワークが使えることです。
友人や知人を通じて求人情報を得たり、面接の際に紹介してもらうことができる場合もあります。
退職のタイミングは計画的に見極める
退職のタイミングは重要です。
現職のプロジェクトの区切りや転職先の入社時期を考慮し、円満に退職できるよう計画を立てましょう。
地方転職は不安との戦い。メンタル面の備えも重要
大きな環境変化に伴い、不安やストレスが生じることもあります。
新しい職場や生活に順応するために、メンタル面の準備もしておきましょう。
リフレッシュできる方法を持っておくと良いです。
これらのアドバイスを参考に、Uターン転職を計画的に進めることで、よりスムーズに新しいキャリアを築けるはずです!
このUターン転職は、私にとってキャリアの大きな転換点でした。
しかし本当の試練は、その後の40代での転職やリストラ、派遣社員としての再スタートにありました。
キャリアは一度の転職で終わるものではなく、その後も続いていきます。
安定から挑戦へ、そして挫折と再起へ。
その一連の流れを、実体験ベースでまとめた記事を以下で紹介しています。
同じようにキャリアに悩んでいる方は、ぜひあわせて読んでみてください。
2.【体験談】40代で中小IT企業からベンチャーへ転職|年齢の壁をどう乗り越えたか
3.【体験談】40代でベンチャー企業をリストラ|転職活動が厳しかった理由と失敗点
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