こんにちは。転職経験 4回のしゅうです。
「40代の転職は厳しい」
そう言われても、どこが・なぜ厳しいのか、具体的に説明できる人は多くありません。
私自身、40代でベンチャー企業をリストラされ、転職活動が思うように進まず苦戦した一人です。
書類選考で落ち続け、面接でも期待される役割とのズレを感じ、「このまま転職市場から弾かれるのではないか」と強い不安を抱えました。
そんな転職活動の渦中で出会ったのが、黒田真行さんの『40歳からの「転職格差」』です。
本書では、40代の転職で「成功する人」と「苦戦する人」に分かれてしまう理由が、スキルや経験だけでなく、転職市場の構造や企業側の本音という視点から解説されています。
読み進めるうちに、
「これはまさに自分がハマっていた落とし穴だ」
「だから転職がうまくいかなかったのか」
と、自分の失敗と本の内容が何度も重なりました。
この記事では、
- 『40歳からの「転職格差」』の要点と特徴
- 40代で実際に転職に失敗・挫折を経験した私が強く共感したポイント
- 本の内容をどう行動に落とし込めば、転職格差を避けられるのか
を、私自身のリアルな転職体験と照らし合わせながら解説します。
「40代の転職で、同じ失敗を繰り返したくない」
「これからの転職活動で、何を変えるべきか知りたい」
そんな方にとって、現実的なヒントになるはずです。
本書の概要
『40歳からの「転職格差」』は、40代の転職市場における厳しい現実と、それを乗り越えるための戦略を解説した一冊です。
著者の黒田真行氏は、長年にわたり転職支援やキャリアコンサルティングに携わってきた経験をもとに、40代が直面する課題と、その解決策を具体的に提示しています。
本書では、40代の転職希望者が直面する「格差」の実態を明らかにし、成功する人と失敗する人の違いを分析。
そのうえで、どのように市場価値を高め、転職を有利に進めるかについて解説しています。
「40代の転職は厳しい」と言われるなか、本書を読むことで、現実を正しく理解し、自分に合った転職戦略を立てるヒントが得られるでしょう。

著者について
本書の著者である黒田真行氏は、キャリアコンサルタントとして豊富な経験を持つ転職支援のプロフェッショナルです。
長年にわたり、企業の採用活動や人材マネジメントに携わり、多くの転職者を支援してきました。
黒田氏は、転職市場の動向を熟知しており、特にミドルの転職に関する現実的なアドバイスを提供しています。
また、40代が転職市場でどのように戦うべきかを具体的に示し、「転職格差」を埋めるための実践的な戦略を提案しています。
著書には『35歳からの後悔しない転職ノート』『転職に向いている人 転職してはいけない人』などがあります。
本書の特徴と内容
本書は、単なる転職指南書ではなく、40代の転職市場の現実を冷静に分析し、成功するための具体的なアクションプランを示している点が特徴です。
主な内容は以下の通りです。
特に「転職格差」というテーマは、多くの40代が抱える不安を的確に表しており、本書を読むことで、自分がどの立場にいるのかを冷静に把握し、具体的なアクションを起こすためのヒントが得られます。
印象に残った部分
私が興味深く読んだのは、『「35歳は転職の限界じゃない!」は本当か?』という節です。
転職の世界では以前から「35歳転職限界説」がありました。
しかし、近年は終身雇用の崩壊や人口減少による人手不足により、35歳転職限界説は過去のものと言われることが多くなってきました。
私も本書を読むまでは、35歳転職限界説は過去のものと思っていました。
しかし、著者は日本の転職(中途採用)マーケットを仮に100万人(現実には120万人程度)だと仮定した場合、
・有料の求人広告が30万人
・ハローワークが25万人
・縁故が25万人
・自社ホームページ経由が10万人
・人材紹介が10万人
といった人数であり、35歳限界説がなくなったと言っている場合、ほとんどは「人材紹介」のうちのハイクラス向け求人サイト(人材紹介の10%)を指していることが多いと述べています。
つまり、転職マーケットの1%では、35歳限界説はなくなっているが、99%では今も厳然と残っている、というのが実情のようです。
著者は言います。
「35歳限界説はもうなくなった」「40代でも転職しやすくなった」という楽観的情報をもとに行動を起こしてしまい、結果的に後悔する方を見ているからこそ、この点はしっかりお伝えしたいポイントです。(P.45)
私も転職で大きな挫折を経験していますので、あまり楽観的に考えず、慎重に考え行動した方がよい、と実感を持って言えます。
実際に40代転職を経験した私が「刺さったポイント」
本書を読み進める中で、40代で実際にリストラと転職活動を経験した私だからこそ、「これは本当にその通りだ」と強く刺さったポイントがいくつもありました。
ここでは、私自身の実体験と照らし合わせて、特に印象に残った3つの視点を紹介します。
1. リストラ後の転職活動と一致した点
多くの転職本やメディアでは、「35歳限界説はもはや過去のもの」といった論調が語られることがあります。
しかし本書では、そのような楽観的な見方は取られておらず、現在でも35歳以上、特に40代の転職活動は決して甘くないという現実が、具体的な事例とともに示されています。
この点は、私自身が40代でリストラを経験し、実際に転職活動を行ったときの感覚と強く一致しました。
求人票の年齢要件は表向きなくなっていても、書類選考や面接の場面では、
「なぜこの年齢で転職するのか」
「この年齢で採用するメリットは何か」
といった視点で、より厳しく見られていると感じる場面が何度もありました。
本書が印象的なのは、「35歳限界説がなくなった」と安易に断言するのではなく、年齢によるハードルは形を変えて今も存在しているという点を、はっきりと認めているところです。
だからこそ、40代の転職では「若手と同じ戦い方をしてはいけない」「年齢に見合った価値をどう示すかが重要だ」というメッセージが、現実味をもって伝わってきます。
リストラ後の転職活動を経験した立場から見ても、本書のこの指摘は非常に納得感があり、
「きれいごとではなく、実態をきちんと書いている本だ」と感じたポイントのひとつでした。
2. 「これは本当にその通りだった」と思った箇所
本書で特に強く共感したのが、転職活動の最初にやるべきことは「キャリアの棚卸し」であるという指摘です。
私自身、転職活動に苦戦していた当初は、
「何をやってきたか」「どんな業務を担当してきたか」
という“事実の羅列”ばかりを職務経歴書に書いていました。
しかし、本書を読んで改めて重要だと感じたのは、
「それを通じて何を学び、何ができるようになったのか」まで言語化することです。
この視点を取り入れてからは、
・トラブル対応で身についた課題整理力
・ベンダー調整を通じて培った折衝力
・失敗経験から学んだ判断軸
といったように、自分の経験を「価値」として整理できるようになりました。
これは、40代の転職活動において避けては通れない本質的なポイントだと、身をもって実感しています。
3. 「ここは注意が必要」と感じた点
第2章「決死のミドル転職で失敗した人たち」では、8つの失敗事例が紹介されています。
読んでいて胸が痛くなる内容も多く、ミドル転職の厳しさを強く印象づける章です。
ただ一方で、私はここに少し注意が必要だとも感じました。
確かに、準備不足や思い込みによって失敗するケースは多く存在します。
しかし、「ミドルだから失敗する」のではなく、「準備や戦略を誤ると失敗しやすい」というのが、私自身の結論です。
実際、私自身はリストラや派遣社員を経る遠回りをしながらも、
人脈やこれまでの経験を活かすことで、最終的には異業種で正社員として再スタートすることができました。
本書の失敗事例は、恐れるために読むのではなく、
「同じ轍を踏まないためのチェックリスト」として活用することが大切だと感じています。
本書の活用方法
本書を最大限に活用するためには、ただ読むだけでなく、具体的な行動に落とし込むことが重要です。
以下のステップを意識すると、より実践的に活用できます。
- 現状を分析する
- 自分の市場価値を客観的に評価し、本書で紹介されている成功者と失敗者の違いを照らし合わせてみます。
- スキルや経験を棚卸しする
- これまでのキャリアの中で、企業にアピールできる強みを整理し、足りない部分を補う戦略を立てます。
- 転職活動の戦略を練る
- 本書で紹介されている転職成功者の事例を参考に、応募する業界・企業・職種を慎重に選び、転職計画を立てます。
- 企業目線での準備を行う
- 採用担当者がどのような視点で40代の応募者を評価しているのかを理解し、それに合わせた履歴書・職務経歴書を作成します。
- 転職市場の変化を追い続ける
- 転職市場は常に変化しています。本書の内容をもとに、自分に必要なスキルアップや市場価値向上のための行動を継続します。
求人企業が知りたいのは、「入社後、この人はうちでどのような成果をあげてくれるのか」です。
まとめ
『40歳からの「転職格差」』は、40代の転職がなぜ厳しくなるのか、そして、なぜ一部の人だけが成功できるのかを、感情論ではなく転職市場の構造と企業側の視点から解説してくれる一冊です。
本書を通じて、特に重要だと感じたポイントは次の通りです。
- 40代の転職市場の現実を正しく理解することが、すべての出発点になる
- 成功と失敗の分かれ目は、スキルの量ではなく「市場とのズレ」を把握できているかどうか
- 企業が40代に期待する役割を理解せずに動くと、転職活動は長期化しやすい
- 自分の市場価値を「企業目線」で再定義し、戦略的に動く必要がある
- 転職活動だけでなく、その後のキャリア設計まで含めて考えることが重要
私自身も、40代でのベンチャー転職・リストラ・派遣社員への転向・異業種への再転職と、本書で語られている「転職格差」を、良い意味でも悪い意味でも体験してきました。
本書の内容は理論だけではなく、実際の転職現場で「起きること」「起きがちな失敗」そのものだと感じています。
そのリアルな過程は、以下の体験談シリーズで時系列にまとめています。
- 【体験談】30代で大手IT企業から地元IT企業へUターン転職|年収ダウンと企業文化の壁
- 【体験談】40代で中小IT企業からベンチャーへ転職|年齢の壁をどう乗り越えたか
- 【体験談】40代でベンチャー企業をリストラ|転職活動が厳しかった理由と失敗点
- 【体験談】40代でリストラ後に派遣社員へ|正社員を失った後のリアルな現実
- 【体験談】40代で派遣社員から異業種の正社員へ転職成功|人脈を活かして再スタートできた理由
本書で語られている「転職格差」は、決して他人事ではありません。
私自身の失敗と回り道を知ることで、あなたが同じ落とし穴を避けるヒントになれば幸いです。
40代の転職は簡単ではありません。
しかし、現実を正しく知り、戦略を持って動けば、選択肢は確実に残ります。
『40歳からの「転職格差」』と実体験の両方を参考に、あなた自身のキャリアを見つめ直すきっかけにしてみてください。