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社内SE転職の職務経歴書の書き方|情シス採用側が見るポイントを解説

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社内SE採用側が職務経歴書を確認している様子

社内SEへの転職を考えて職務経歴書を書こうとすると、

「これまで経験した仕事を、どこまで書けばよいのだろう」
「技術スキルをたくさん並べた方が評価されるのだろうか」
「40代では、どんな経験をアピールすればよいのだろう」

と迷う方もいると思います。

私は現在、病院の情報システム部門で責任者をしており、情シスの求人に応募された方の履歴書や職務経歴書を見る機会があります。

そこで感じるのは、職務経歴書で大切なのは、経験をたくさん並べることではないということです。

採用する側が「この人なら、この仕事を任せられそうだ」とイメージできるように書くことが重要だと思います。

この記事では、実際に情シスの応募書類を見る立場から、社内SE転職の職務経歴書で見ているポイントや、経験をどのように書けば伝わりやすいのかを紹介します。

社内SEの職務経歴書で見られること

職務経歴書とチェックリストを確認する採用担当者のデスク

経歴より「何ができるか」が重要

私が応募書類を見るときは、まず職務要約を確認します。

プログラマー、システムエンジニア、ネットワークエンジニア、プロジェクトマネジャーなど、これまでどのような仕事を経験してきたのかを把握するためです。

次に職歴を見て、IT関連の経験年数や仕事内容を確認します。

その後、自己PRなどを読みながら、「入職したらどのような仕事を任せられそうか」を考えます。

資格も確認しますが、資格を持っていないからといって、すぐにスキルがないとは判断しません。

職務経歴書では、会社名や在籍年数だけでなく、そこで何を経験し、何ができるようになったのかが重要です。

40代は即戦力をイメージされやすい

特に40代の転職では、若い応募者とは少し見られ方が変わると思います。

若い人であれば、経験が少なくても入社後に育てることを考えられます。

一方、40代では、これまで積み重ねてきた経験を見て、入社後にどの業務を任せられるかを考えることが多くなります。

40代から社内SEを目指す際に、どのような経験やスキルが活かせるのかについては、こちらの記事でも詳しく紹介しています。

関連記事:40代から社内SEへ転職できる?実際に40代で病院SEへ転職した私が経験・スキルを解説

まず整理したい4つの経験

社内SE転職で整理したい4つのIT経験を表すカード

システム導入・更改の経験

社内SEでは、新しいシステムの導入だけでなく、既存システムの更改も多くあります。

そのため、要件定義、システム設計、導入支援、移行、運用開始後のフォローなどを経験している場合は、どの工程を担当したのかを書いておくと伝わりやすくなります。

単に「システム更改を経験」と書くのではなく、自分の役割まで示すことが重要です。

ネットワーク・インフラの経験

ネットワーク構築や再構築の経験も、社内SEでは活かしやすい経験です。

私自身、応募書類を見てネットワーク再構築の経験が書かれていると、将来のネットワーク機器更新などを任せられるのではないかと考えます。

サーバー構築、ネットワーク構築、端末設定など、どの部分まで自分で対応したのかが分かるようにするとよいでしょう。

障害・問い合わせ対応の経験

社内SEでは、システムを導入した後の運用も重要です。

PCやネットワーク、プリンタ、業務システムなどの問い合わせや障害対応を経験している場合は、それも十分アピールできます。

特に社内SEでは、利用者から直接相談を受け、原因を切り分け、自分で対応するのか、ベンダーへ依頼するのかを判断する場面があります。

PM・ベンダー調整の経験

社内SEは、自分ですべてのシステムを作る仕事とは限りません。

開発や構築を外部ベンダーへ依頼し、社内側で進捗管理や利用部門との調整を担当することもあります。

そのため、プロジェクト管理、ベンダー管理、利用部門との調整、スケジュール管理などの経験は強みになります。

技術力だけでなく「関係者を調整して仕事を前に進めた経験」も社内SEでは重要です。

採用側に伝わる書き方

職務経歴書の内容を見直して分かりやすく整理する様子

担当しただけで終わらせない

職務経歴書で「ネットワーク構築を担当」「システム更新を担当」とだけ書かれていても、採用側には経験の深さが十分伝わりません。

担当者として参加したのか、リーダーだったのか。設計だけなのか、導入から運用まで担当したのか。

同じ「担当」でも内容は大きく違います。

「何をしたか」に加えて「どの立場で、どこまで担当したか」まで書くことをおすすめします。

規模と役割を具体的に書く

経験の規模が分かる数字も、採用側にとって参考になります。

たとえば、PC台数、サーバー台数、ネットワーク機器数、利用者数、従業員数、プロジェクト人数などです。

開発・構築プロジェクトであれば、予算や工数などを書くことで、どの程度のプロジェクトを経験したのかが分かります。

特に大規模プロジェクトでリーダーやサブリーダーを経験していれば、プロジェクト管理の経験値をイメージしやすくなります。

自分が工夫したことを書く

仕事内容だけでなく、自分なりに工夫したことがあれば書いておくと、その人の仕事の進め方が伝わります。

たとえば、トラブルを減らすために手順を見直した、利用者への説明方法を工夫した、ベンダーとの役割分担を整理した、といった内容です。

採用側が知りたいのは、単に仕事を経験した事実だけではなく、その仕事の中でどのように考え、動いたのかという部分でもあります。

応募先で活かせる経験を前に出す

すべての経験を同じ強さで書く必要はありません。

応募先が求めている仕事に近い経験を、分かりやすい位置に書く方が効果的です。

ネットワーク担当を募集している会社ならネットワーク経験を、システム更改を予定している会社なら導入・更改経験を前に出します。

伝わりにくい職務経歴書の例

情報が整理されず修正点の多い職務経歴書

仕事内容を並べるだけ

「PCセットアップ」「ネットワーク管理」「システム運用」など、仕事内容だけを並べても、どこまでできる人なのかは分かりにくいものです。

同じ仕事内容でも、数台を担当した経験と、数百台を管理した経験では規模が違います。

仕事内容とあわせて、規模や役割を書いておくと伝わりやすくなります。

「経験あり」だけで具体性がない

「システム導入経験あり」「ネットワーク構築経験あり」という書き方だけでは、担当した工程が分かりません。

要件定義、設計、構築、テスト、導入、運用など、自分が実際に経験した工程まで書いておく方が採用側は判断しやすくなります。

技術用語ばかりになっている

専門性を示すことは重要ですが、専門用語を並べすぎると、異業種の採用担当者には伝わらない場合があります。

特定業界でしか使わない用語や古い技術については、名称だけを書くより、「何のために使った技術なのか」まで補足した方が親切です。

製品名をたくさん並べることよりも、どの工程を担当できるのか、何を実現したのかが伝わる方が重要だと思います。

40代の職務経歴書で意識したいこと

職務経歴書を確認する40代のビジネスパーソン

経験の広さを強みにする

40代になると、これまでに複数のシステムや業務を経験している人も多いと思います。

開発、運用、ネットワーク、プロジェクト管理など、経験の幅が広いことは社内SEでは強みになります。

また、転職回数だけを必要以上に気にする必要もないと思います。

転職には、Uターン、会社都合、異業種への挑戦など、それぞれ事情があります。

大切なのは、回数だけでなく、それぞれの経験が現在の自分にどうつながっているのかを説明できることです。

入社後の貢献をイメージさせる

採用側として応募書類を読んでいると、「この人ならこの仕事をお願いできそうだ」と感じる経験があります。

たとえばネットワーク再構築の経験があれば、将来のネットワーク更新を任せられるかもしれません。

多数の携帯端末を更新した経験があれば、スマートフォン導入などの案件で力を発揮してもらえる可能性があります。

職務経歴書の目的は、経験を並べることではなく、採用側に「入社後の姿」を想像してもらうことだと思います。

役職や肩書きに頼りすぎない

管理職やプロジェクトマネジャーなどの肩書きがあることは一つの情報です。

しかし、肩書きだけでは実際に何をしていたのかまでは分かりません。

資格についても同じです。高度な資格と実務経験の両方があれば評価材料になりますが、資格がなくても豊富な実務経験があれば判断材料になります。

肩書きや資格名だけに頼らず、実際に担当した仕事を書いておくことが大切です。

応募先に合わせて内容を変える

応募先に合わせて職務経歴書の内容を比較するデスク

求人票から求める経験を読む

職務経歴書は、すべての応募先にまったく同じ内容を提出する必要はないと思います。

全文を書き直さなくても、求人票を見て、応募先が求めている経験を前に出すことはできます。

私自身、ITベンダー時代に自治体、病院、民間企業へのシステム導入を経験しました。

もし病院へ応募するなら病院向けの実績を強調し、民間企業へ応募するなら民間企業での実績を前に出すと思います。

応募先を意識して書かれている職務経歴書からは、企業研究をして応募していることも伝わります。

社内SEは企業によって担当範囲が大きく異なります。求人票や面接で確認しておきたいポイントについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。

関連記事:社内SE転職で後悔しないために求人票・面接で確認したい7つのこと|現役情シス責任者が解説

社内SEの担当範囲を確認する

同じ社内SEでも、会社によって担当範囲は大きく違います。

PC管理が中心なのか、ネットワークやサーバーも担当するのか、システム導入やベンダー調整まで行うのかを求人票から確認します。

そのうえで、自分の経験の中から応募先で活かせそうなものを選び、職務経歴書で分かりやすく伝えるとよいでしょう。

実際の社内SE求人を確認すると、企業によって求められる経験や担当範囲がかなり違うことが分かります。

自分の経験をどのような求人で活かせそうか、実際の募集内容を見ながら考えてみるのもよいでしょう。

自社で腰を落ち着けて仕事がしたい方は【社内SE転職ナビ】へ

社内SE向けに経験を言い換える

SIer経験を社内SEの業務に言い換えるイメージ

SIer経験をどう伝えるか

SIerから社内SEへ転職する場合、これまでの経験を社内SEの仕事に置き換えて考えてみると分かりやすくなります。

たとえば、SIerでシステム導入や運用保守を経験していれば、その経験は社内SEでのPC、ネットワーク、業務システムの問い合わせ対応にも活かせます。

ネットワーク構築経験があれば、ネットワーク障害対応、セキュリティ対策、ベンダー管理、社内の作業日程調整などにつながります。

「SIerで何をしたか」だけでなく、「社内SEになったら何に活かせるか」まで考えることがポイントです。

SIerと社内SEでは、同じIT経験でも求められる役割や仕事の進め方が異なります。両方を経験した立場から、その違いはこちらの記事で解説しています。

関連記事:社内SEとSIerの違い|両方を経験した現役情シス責任者が仕事内容・働き方を解説

具体的な書き換え例

たとえば、次のように書き換えると、採用側が仕事をイメージしやすくなります。

修正前:
ネットワーク構築を担当

修正後:
ネットワーク構築プロジェクトにおいて、構成検討、ベンダーとの調整、進捗管理、利用部門との作業日程調整を担当。導入後はネットワーク障害対応にも従事。

修正前:
システム導入・運用保守を担当

修正後:
業務システムの導入支援から運用保守まで担当。利用者からの問い合わせ対応、障害切り分け、ベンダーへのエスカレーションを経験。

実際には、自分が経験していないことまで書いてはいけません。

ただし、同じ経験でも、応募先の社内SE業務とどうつながるかを意識して表現するだけで、伝わり方は大きく変わります。

まとめ|経験を「任せられる仕事」に変える

職務経歴書とチェックリストを前に握手するビジネスパーソン

社内SE転職の職務経歴書で大切なのは、これまでの経験をできるだけ多く書くことではありません。

採用側が知りたいのは、

  • どのような仕事を経験してきたのか
  • どのくらいの規模の仕事だったのか
  • その中でどのような役割を担ったのか
  • その経験を入社後にどう活かせそうか

という点です。

特に40代では、これまで経験してきたシステム導入、ネットワーク構築、運用保守、プロジェクト管理、ベンダー調整などが強みになります。

経験を並べるのではなく、採用側が「この仕事を任せられそう」と想像できるように書く。

これを意識するだけでも、職務経歴書の内容はかなり変わると思います。

まずは求人票を確認し、自分のこれまでの経験の中から、応募先の社内SEで活かせるものを整理するところから始めてみてください。

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